いよいよ、終了です。
りりかる「いやぁ・・・終わりましたねぇ。
読者「設定・・・設定どこいったんだりりかる」
り「そ、それは・・・」
読「それは?」
り「ご、ごめんなさい!!!はやく、終わらそうとなんだかよくわからないテンポでぽんぽんいく、このような形となってしまいました・・・」
(末尾へと続く)
魔法少女リリカルなのはRIPPER
最終話「全力全壊」
③
セナがあたりを見渡している。
倒れてたとき、何故彼女が地上へと落ちなかったのだろうか?
それが、彼女がユニゾンデバイスであったためだか、わからない。
ロストロギアであったために、そうなったのかさえ不明である。
「ふ、フリード・・・そうか・・・そして、あなたが、なのはさんか・・・」
「そう、なのはだよ!」
「セナ、どこにいるんだ!?セナ・・・!?」
フリードは先ほどと違って、あたりを浮遊して、誰かを探しているかのように叫んでいた。
「フ、フリードに何が・・・?」
「もともとのシステムの暴走・・・そして、私との強制ユニゾンアウトが原因でシステムにさらに異常がでたと考えられます。」
「し、システム!?フリードは人間じゃないの?」
「彼は、私と同じあなた方がいうユニゾンデバイスです。」
「セナ!俺をおいていかないでくれ!!!!一人にしないで!!!」
フリードは頭を抑え苦痛を感じていた。
「私たちは、もともと二つでひとつのデバイスなの・・・」
「で、でも、あなたたちはユニゾンを?!」
「それが、フリードの能力だからです。そして、私のメモリーが動いていなかったために、彼のメモリーにより私の起動がされていたと考えられます。」
「で、でもあなたは・・・動いて・・・」
「それが、私たちが二つでひとつということ・・・」
「なぜ、フリードはこのようなことをしているの?」
「わかりません、ただの誰かが私たちのメモリーを書き換えたとしか・・・」
「誰かが!?」
「そう、だからこそ私たちの真のメモリーは呼び出されるはずもなかった。」
フリードの周囲に黒い赤の粒が集まり始める。
「!?あ、あれは・・・!?」
「どうしたのセナ?」
「あれには、ひとつひとつに血が、高密度に圧縮されています。」
「血?血なら・・・!」
なのはは金色の小太刀を強く握り締める。
「血といってもあれは、反物質の液体と考えれば・・・」
「それなら・・・私の魔法で・・・」
「たとえ、私を分離させたような魔法をしたとしてもそれが影響で爆破してしまいます。」
「な、ならどうすれば・・・」
「私と合体してください!私の能力で内部から破壊します。」
「でも・・・」
「私には、あなたに怪我をさせたという記憶が残っています・・・けれどそれは・・・!」
「わかってる、あれはあなたがそうしたかったわけじゃないんでしょ・・?」
「えぇ、そして、私は彼を止めなければならない。でも・・・そうすると・・・」
「なに!?セナ!?」
「いえ、何でもありません!合体しましょう。」
なのははとセナが手をつなぐ。
「「ユニゾンイン!」」
その言葉と同時に、セナはなのはの体内へと吸収され、黒い翼が一枚現れた。
「すべて、きえて・・・し・・・ま・・・・え」
「そんなことはさせない・・・!!」
それは、一瞬の出来事であった。
なのはが手にした金色の小太刀に9枚の翼が重なると同時に、彼の胸を8回切り裂いて、フリードの後ろへと立っていた。
その傷跡から、9枚目の翼が進入した時、フリードは、体が消滅を開始していった。
彼の顔は消えた時、微笑んでいた。
彼が消滅を始めたと同時に、黒い赤の粒は、消えてなくなった。
「・・・ありがとう」
そう、フリードが最後にいったのかもしれない。
彼が完全に消滅した時、なのはの八枚の翼はもとにもどっていた。
「フリードは、一人で暴走と戦っていたのかもしれない・・・う・・・!」
「せ、セナ!?」
「い、いえなんでもありません。」
なのはの手には、青色の水晶球が握られていた。
「これは・・・」
「フリードのコアと呼ばれる部分です。もう、動くこともない・・・」
「そう・・・」
どこからか、叫び声が聞こえる。
「なのはーーーーー!」
フェイトが、すごいスピードでこちらに接近してくる。
その勢いはぶつかるまでとまることはなかった。
「っ!ど、どうしたのフェイトちゃん?」
「い、いまこっちですごい光があったから!!!」
「もう、終わったんだ・・・終わったんだよ。」
「そ、そうなの?フォルトたちは?」
「彼らは、私たちのために犠牲となってしまいました・・・」
「なのは、そういえばその格好は?」
「えーと、これはまぁ・・・う!・・・」
「ど、どうしたの?!」
「こ、これは私の痛みではな・・・い!」
なのはが、胸を押さえる。
「なの・・・!」
なのはが光りだしたと思うと、なのはとセナのユニゾンがとけ、そこに二人はいた。
「せ、セナどうしたというの!?」
「こうなることは、最初からわかっていたんです。」
「なんで、そうなるってわかっていたなら!!!」
「それでも、彼は私の手で止めたかった・・・たとえ私が壊れたとしても。それに彼が壊れては私はどちらにしろ生きていけませんから。なおさら・・・」
「で、でも他に方法が!!!」
「そうだよ!助からないものなんて!!」
「あの状態では、世界は彼の言う暗黒の時代が本当にやってきてしまいます。暴走といえど、これは私たちの問題なのです。」
「そ、そんなのってないよ!!!」
「いいんです・・・それに最後にこうしてあなたに会えましたから・・・そして、今度私と似た子供がきっと現れます・・・そのときはその子をお願いしますね・・・」
「セ、セナ・・・!」
「ちゃ・・んと・・・あな・・の・・・デバ・・・イス・・・として・・・」
セナはなにかをいようとして、消滅していった・・・
そこには、ピンク色の水晶だけが残った。
「セナ・・・」
それと同時に、なのはの8枚の羽が崩壊を始めた。
「な、なのは!?」
「いいの・・・レイジングハートには本来の力なんて必要ない・・・今までのレイジングハートが私のレイジングハートなのだから・・・」
なのははピンク色と青色の水晶球を握り締める。
----後日、管理局
「そういえば、ユーノくん」
「ん?何?」
あれから、なのはたちの報告により、ユーノは晴れて無罪釈放となった。
レイジングハートは、レイジングハート以外のものはすべて空間に消滅したので以前のような力は残っていないが、昔から、使っているレイジングハートはそこにはあった。
そして、「S・F」は、二つ仲良く、同じ入れ物に保管されている。
二度と離れないように・・・
そして、アリサ、すずかはあれから病院に入院となった。
でも、たいしたことはなくて1週間で退院できるそうだ。
結局、あのとき見つけた本の詳細はわからない・・・
保管していたはずが、いつのまにかデータのバックアップごと消えてしまっていたからだ・・・
「レイジングハートの開放のときに使った、あのロストロギアはなんて名前なの?」
「えっ!?そ、それはちょっと・・・」
「え、なんなの?」
ご、ごめんといって、ユーノは走り出してしまった。
「待ってよう、ユーノくん!!!!」
結局、僕に渡されるはずだったロストロギアは、「S・F」のうちのひとつのセナとロストロギア「真実の愛」の二つのはずなのだが・・・
資料にはどこにも、なのはから教えてもらった二つでひとつのことがらはなにもかかれていなかった。
ロストロギア「真実の愛」
人に対して愛がないものには、使用することができないといわれている。
詳細は不明とされる。
「もう、かんべんして!!!」
「やーだよー。」
-----???
「計画は順序どおりだ、なにも狂いはない。」
「ふむ、ならば問題ないのだが・・・あの純血の半分子はどうするのだ?」
「あんな制限つきの小娘などいつでも始末できる。問題は管理局だ。」
「あぁ、そのための今回のプロジェクトであろう?」
「あぁ、彼らはよくいい駒として動いてくれた。」
「なら、次に?」
「もう、チェックメイトまで少しだ。」
「さすがはあなたね。」
「当たり前だろう?」
「失敗作ではなく・・・完成品を次は送るさ・・・」
「彼は、なにやら気づき始めているようだが?」
「所詮、気づくのが彼には限界だろう。」
「えぇ、そうだろうね・・・」
あはははははは。
「そうそう、久しぶりにこれどうかね?」
「あぁ、いいだろう。今回はいいスコアでそうだ。」
「異議なしですね。あはははは」
「あははははは」
その場に、笑い声が去った後・・・
その場所には誰もいなかった・・・
END?