
長きにわたり閉鎖されていた集落を舞台に、そこに導かれた若者達の群像劇やその村の謎に迫るミステリーが描かれる。
「第一回人生やり直しツアー」に参加した30人の男女。彼らは行方不明者になり人生をやり直すためバスに乗り込み、
都市伝説として語られる「納鳴村(ななきむら)」に向かっていた。
原作 diomedea・Ponycanyon
監督 水島努
シリーズ構成 岡田麿里
キャラクターデザイン 井出直美
音楽 横山克
アニメーション制作 ディオメディア
やっぱり、ディオメディアは(想像の期待以下のクオリティーをありがとうございました。
感想トラウマを、まよういえとして作られた作品は、大変いい作りではあったのですが、
うまくまとめきれなかったというよりかは、あえて曖昧さを残しておくことで、怪奇ものとした感じがしないわけでもない。
まぁ、釈然としないのは……。
前半から、9話ぐらいまでの盛り上がりは良かったんだけどね。
坂から急に落とされた感じ。
まとめて終わりにしたけど、突然の死を迎えた感じで完結したという感じではない。
確かに彼らは、残る人もいたけれど、克服という意味で脱出はできたのだけど、
理由にしても、やり方にしても軽い。
唯一克服したようなのは、主人公と、サングラス。
あとはヤンデレ親友ぐらい?
一番心の葛藤のお話なら、そこに重点を置くべきだとは思うんだけどなぁ。
あっさり解決するくらいなら、迷わない。
2クールあって、キャラクターの掘り下げをもう少ししたのであれば、まだもうちょっとやりようはあったかもしれない。
いや、1クールでも前倒しして、6,7話くらいで主人公がこの世界の断りを知って、救い出しにいくという方向性も良かったかも。
何にしても、企画倒れという感じでしたね、はい。
迷ったのは、視聴者というのは最高の皮肉かもしれない。
考察ナナキと呼ばれる超常現象について
一体いつ頃から生まれたのかという感じではある。
神様である学者がいることは確かで、それから誰かしらが都市伝説で訪れる結果になったというのも語られてる。
その部分は、最近まで暮らしてた様子があるという部分に大きく関係するのだろうが、
時間の経過がないのか?という疑問が生まれる。
神様の衰えは、あの世界で暮らしてるナナキと、現実世界の自分とのリンクがお互い噛み合ってないからこそというものではあるけれど、そうなると時間の経過が早い? ということも考えられる。
ナナキだけがはやく歳をとるために、どんどん自分が衰える。
うーん、よくわからないね!
つい最近まで住んでいた様子があるっていうセリフが何回もあるから、
あのななきむらは時間が止まってる感じもする。
停滞するからこそ、衰えるのか。
都市伝説のお話だから答えは出ないね!
もちろん、主人公たちが到着する前に誰かがいたという可能性はある。
ぬけ出すと急に現実世界にいくっぽいしね?
最後にディオメディアだったからこそのこのダメ具合だったのか、あるいは監督と、脚本家がダメだったのか。
でも、正直言えば……人間ドラマというのが得意な脚本家岡田麿里。
その人が、トラウマで生まれる化け物の話ができないわけじゃないと思うんだよね。
もちろん、べた褒めするひつもりはない。
アクエリオンEVOLなどの失敗作のようなものはあります。
(脚本)人間ドラマとして話題になるのは、
花咲くいろは(2011年)
AKB0048(2012年)
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(2011年)
ブラック★ロックシューター(2012年)
AKB0048 next stage(2013年)
凪のあすから(2013年)
selector infected WIXOSS(2014年)
selector spread WIXOSS(2014年)(監督)
Another(2012年) 監督・絵コンテ・演出・OP絵コンテ
ガールズ&パンツァー(2012年 - 2013年) 監督・絵コンテ・演出・ED絵コンテ/演出・あんこう音頭作曲/振り付け
SHIROBAKO(2014年 - 2015年) 監督・音響監督・絵コンテ・演出・ED絵コンテ/演出上記のように、迷家で力が発揮できないような二人ではないように個人的には思います。
気になったのは、
アニメ制作会社のディオメディアとポニーキャニオンの共同企画によるオリジナルアニメ作品。この部分がネックにあったからこそ、こういう作品になってしまったのではないかと、最後に述べておきます。
では、また何かの機会があれば。
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