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R.U.K.A.R.I.R.I | 背中越しの笑顔 第一章
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2007.10.28
第一章「はじまり」


そう、このときはまだ何も知らない。それはきっと誰でも同じ、
永遠なんて起こりえないのだと・・・


第一章「始まり」




「はぁぁああ……!」
うーんよく寝たな… 今日もいい天気そして今日で単位取れないのが決定か…
どう考えても朝弱いんだよな…誰かどうにかしてくれないかな…
兄さん、起こしてくれてもいいのにな。試しにこの間言ってみたら…
「ふ、俺はお前の目覚ましになるつもりはない。起きたいなら一緒の布団で寝るか?」
と、まぶしい笑顔でいってきたから断ったんだよな…
い、いや断ってなかったらそれでいて危ないよな、確実に人間として何かを
失うことになりそうな気がしてならない。あの兄さんだもんな…
「母さん、父さんおはようございます。」
台所の机においてある写真立てに挨拶をしながら朝食を作り始めた。
まぁ今からなら十分次の時間の授業は間に合うだろうよ。
さぁてご飯も食べたし顔を洗って、行くとしようか。
母さん、父さんいってくるよ!!卒業できるかわからないけどね!
きっと天国で怒っているだろうな二人ともそんなことを思いながら
我が学び舎にのんびりと向かうことにした。
ちゃんと鍵を忘れないように、キャラクターのキーホルダー付きの鍵を持ち、玄関へと向かっていった。
「ん?」
玄関に一枚紙が落ちていた。その紙には、
「今日は遅くなるからご飯はいらないから一人で食べてくれ。お前の愛しい兄より」
と丁寧な字で書かれていた。
その紙を読み終わるか終わらないかのところで丸めて廊下へ投げた。
誰が愛しい兄なんだかな…
親ともう呼べる人はいない。
あの事故が起きてから、兄さんと二人で今まで生きてきた。
そう
家族と呼べる人は俺と兄さんの二人だけだ。
親戚の人はいるが一応は家族というのかは不明なのでやはり二人だけだ。
生活は父さんたちが残してくれた財産や親戚のおじさんたちの援助で今までやってこれた。
それがなかったら俺たちはきっとだめだったろう。
俺はお世話になった人に恩返しがしたいと考えている。
そんな俺なんだがな…
「あはは」
もう笑うしかないな。ちゃんと大学卒業できるかな。
そんなことを考えながら学校へと向かうのであった。
「っと、その前にご飯を食べていかないと。」

今日はどこの教室だったかなぁと晴れたいつもと変わらないキャンパス内を歩きながら考えているときに目の前に見知った姉妹を発見した。
「おはよう、さくら、ひずみさん。」
「あら、涼介君。おはようございます。」
「あはは、りょーじゃん。学校こないんじゃなかったのかー?」
相変わらず、さくらは俺が気にすることをずばずばいってくれるものだな。
「お前だってな…ん?うーん…」
「お前だって何よ。なんか文句あるわけ?」
腰に手を当てながら迫ってくるさくらをちょっとよけながら、
何かないものか必死に考えるが何も浮かばなかった。
「くそー、この完璧野郎め。」
「へっへーん、できないやつよりはいいもん。ねぇお姉ちゃん。」
「まぁ、できないよりはできたほうがいいと思います。」
ひずみさんにいわれたら反論できないじゃないか。目の前のさくらは勝ったといわんばかりの笑顔でこっちを見ていた。
「ばかー、ばかー。」
こんなやつほっといてさっさと教室にいってやる。
ほっといていくのが勝ちってな!
誰かがそんなことをいってたよな…?
まぁ、いいかな。後ろを向いて一気に教室に向かって加速していく。
「あー、まってよー次の授業教室おなじでしょー。じゃぁお姉ちゃんあとでね。」
「はいはい、あわてて転ばないようにね。」
「わかってるって!」
後ろからそんなやりとりが聞こえた。

「ぬぬぬ。はーーー。」
相変わらず授業は眠かったが最近買ったゲームの説明書を読んで過ごしているととなりにいた慶介がなにやらニヤッと笑っていた。
「なぁ、何が楽しんだ?」
「ふ、聞いてくれるのか?なら言ってやろう。ここはひとつみんなで先生に質問をし、授業を妨害しようとな。」
慶介は決まったといわんばかりにかっこつけていた。
相変わらずなにを考えているかわからないなこいつは・・・
「俺は、そんなことをする時間なんてねーの。帰ったらこのゲームをクリアしないといけないんだからな。それに授業妨害って他の授業聞いてるやつに迷惑だろう。」
手に持っているゲーム「A space children's story labyrinth 」の説明書を慶介に向かってひらひらさせた。
「こんなつまらない授業をおもしろくしてやろうとしている俺の考えがお前にわからないとはこいつぁ困ったものだ。」
後ろの席に座っていたさくらが私も話にいれろよといわんばかりに話に参加した。
「ねぇ、何楽しいことしようとしているの?」
「いや、楽しいことって別に俺はしないと言っているが。」
慶介は俺の言葉を聞くなり、あきれた顔付きで
「ふ、そんなことを言って結局いつもやっているのはどこの誰だか・・・」
「ちょ、それはお前が強制でやらしているんだろ。」
「すなおじゃないな涼介は…まぁ、今日は別に他にやることがあるからやるならひとりでやってくれよ俺はちょっと忙しい。」
「あのなぁ忙しいなら声かけるなって…」
「いや、なにやらお前が何かをしたいって顔をしてたからな。」
まったくどんな顔をしてたんだ俺… 後ろでまださくらが何かをいっていたがそれを無視するかのように説明書に没頭して授業を過ごすのであった。授業聞いてないのは仕方がないことなんだがね…
そんな感じでいつものように時間は過ぎていった。
ってかちゃんと授業受けないと試験で赤点だなぁこりゃ…

うーん…
「さぁて、今日の夕飯は何にしようかなぁ。」
コンビニで今日の夕飯を品定めだ。俺は基本料理はできない!って
こんなこと自慢できることじゃないんだけどね。
いつもはまぁ兄さんが料理して飯食っているんだけど、
あの兄さんがどっかに行くときはいつもコンビニの世話になっている。
しかし24時間営業ってのはわりといいものだよな…
「お、このモデルスタイルがいいな。」
週刊誌に移っているモデルに魅力を感じ、名残おしつつコンビニで夕飯の買い物後家に帰り、学校のレポートをやりながら眠りにつくのであった。

「なぁ香奈。」
「…なに?」
この無口なやつは犬飼香奈って言っていつも何を考えているんだが、
ぼーと外を見ていているわりにはテストできんだよなぁ…
世の中不公平だ…
ってか授業中にこいつも先生の話きいてないよな…
まぁ、俺は聞いてもがんばらないとわからなんいだけどね!
「いや、いつもなにを見ているのかなと思ってね。」
「…雲。」
「雲ねぇ…」
窓から見える空には確かに雲がぷかぷかとういていた。
まぁ確かに雲があるよ、それもたくさんね…
そもそも、雲って単体なのか塊なのかしらないな、まぁそんなことはどうでもいいか。
「あそこで寝たら気持ちよさそうだなぁ…」
「…そうね。」
「えー、雲ってマシュマロみたいでおいしそーじゃん。」
「それはお前だけだって…まったくさくらはいつだってお菓子だな。」
「いつもお菓子ばっか、考えていないもん!」
「じゃぁ手に持っているチョコはなんだよ…」
さくらの手の中には袋からだしたばかりと思われる。モッキーのチョコ菓子が握られていた。
「こ、これはそ、そう真由奈にもらったんだよ。」
まぁ、確かにあいつはお菓子昔から好きだからね。
真由奈の方に目をやると、確かに同じようなお菓子を食べていた。
「なによ!文句あるの!」
うーん同じようなとはいうけどなんかの限定販売のやつっぽいな…
「いや、ないけどさ… いつも何かしらお菓子食べているよな。
まぁ好きなのはわかるがね…」
「べ、べつに私がなに食べていてもあんたには関係ないでしょう!」
「そんなにつっかかるなって…」
「わ、わたしは別につっかかってないもん!」
「わかったからさ」
あぁもうなんでこいつは二人でいるときと反応が違うんだ…
いみわかんねぇなもう…
「欲しがってもあげないからね!」
「はいはい。」
「んで、アンタは何してるのさ?」
慶介に向って、哀れみをかける様な、呆れて物も言えない様な視線を注ぎながら言うと
「いや、ちょっと仕込み消しゴムでもおもしろいかなぁと。」
「へー、そうなんだ。」
もういいや、ほうっておこう…

空が夕日に包まれているころ、俺は真由奈に呼ばれて教室にいた。
いつものように呼ばれて、きっといつものようなことをされるんだろうなぁと予測しながら向かった。
「まったく、こういうのはいい加減勘弁してほしいものだよ。」
扉を開けながら中にいると思われる真由奈に叫んでみる。
「ねぇ、りょうすけぇ」
って無視かよ…
「はいはい、そういうのはあっちで一人でやっていてくださいと。」
真由奈がくっつくのを引き剥がすのはいつものことだからなぁ…
また、こんだけのために呼ばれたのか俺…
はぁ、なんなんだろうなこいつ…
まったく不思議ちゃんってこういうやつのことをいうのかなぁ…
 扱いが難しいな…
はぁ・・・
「ん?」
今教室の外に誰かいたような気がしたけど・・・
うーんこんな状況を見られるとなぁ…
勘違いを起こされるな。
まぁいいかなぁ…
帰るか。
「おーい、真由奈先帰るからな。お前ももうこういうことするのやめろよな。」
「えー、いつか絶対私を受け入れてもらうんだもん。」
あぁ、もうなんだっていうんだ。
頭をかきながら教室をでるのであった。
廊下には、人がいたような感じはしなかったのであった。

夕食はピラフか、さすが兄さんこれうまいっす。
「先に言っておくが惚れるなよ。」
「あんたがそんな性格じゃなきゃ惚れるかもな。あと女だったらなもちろん。」
「そうか、why , or why not. 」
「ん?なんだそれ。」
「なぜそうなのか、なぜそうではないのか。お前はそれを感じているか?」
「うーん、ようは疑問を持って行動ってやつかな。あんま感じてないかな。」
「それが大事となることもあるからな。注意しろよ。あぁ、あとあの姉妹は元気か。」
「あぁ、日暮姉妹のことか。あぁさくらは元気だし、ひずみさんもなんも問題ないよ。」
「そ、そうか。」
兄さんも好きなら好きと告白でもすればいいのにな、こういうことに関してはぜんぜんだめなんだよな…
まぁ人間得意不得意があるってか。
「あぁ、そうそう。さっきの言葉は賢者カリスがかつて言ったことらしいぞ。」
「あいつかー。何年前の話かしらないけどそんなやつ本当にいたのかなぁ…」
「まぁ賢者はいたと思うぞ。もっとも俺のようなワイルドな行動をしないといけないがな。」
「兄さんは賢者なくて慶介と同じ変態もしくはねじぬけやろうだ。」
父さん、母さん今日もこんな感じに何もなくすごせることができたよ。

次の日、学校の中庭で写真を記念に撮ろうということになって、
みんながそろうお昼の時間に集まることになったんだが、どうも真由奈がお菓子、お菓子でうるさいんだよな…
「だってじゃないって。」
「だって。」
「ってつっこみはえーーーよ。」
「常に先を読まなければ生きてはいけないさ、それがジャスティス。」
「言ってること意味不明だし。」
「まぁ涼介だしね。」
「そうだね、そうだね。」
「・・・馬鹿だからね」
っておい。なにか一人ボソッとひどいこといってないか・・・
まぁ、いつものことだからさ。いじられるのは俺だけだ!!!
「うおおおおおおおおおおおおおおお」
「なんか吼え始めたよ。」
「ほっといて写真とろうよねー。ほらお姉ちゃんも。」
「はい、いいですよ。」
「香奈ちゃんもはいるだけ入ろうよ。」
「・・・わかった。」
「ほら、りょー、あんたもはいりなさいよ。」
「ん、あぁわかっているよ。」
このときはこんな日常が永遠にきっと続くと信じていた。
そう、このときはまだ何も知らない。それはきっと誰でも同じ、
永遠なんて起こりえないのだと・・・
その写真が全員そろっての最後の写真となると誰もが予想していなかったことだろう…
そしてあの悲劇が起こってしまった…
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