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R.U.K.A.R.I.R.I | 背中越しの笑顔 エピローグ
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2007.10.28
エピローグ


エピローグ


あれから数年がたって、俺とさくらは結婚して二人の子供が生まれた。
男の子と女の子だ。それぞれ、祐樹と柚という名前のかわいらしい子供たちだ。
未だに警察が俺たちのことを疑っている。兄さんはあの後病院で謎の死をとげ、真実を知るものはさくらと俺だけになった。
あの事件はまだ未だに謎が多く残っている。
わからないといえば兄さんがなぜ死んだかだ・・・
手錠をされた瞬間にいきなり倒れ、病院で精密検査を行っているときに死亡。
その検査を行う前には確かに、俺たちと会って話をした。
そしてすぐそのあとで突然の死亡、これでは俺が疑われても仕方がない。
しかしなにがなんだかわからなかった。最後にあったとき、俺とさくらと兄さんの三人で刑務所以外での最後の面接となるはずだったのだが・・・
なぜあんなことになったんだろう・・・ 俺にはわからない・・・
警察がわからないのも無理はない。
昔ほどしつこくはないが多少気になる程度になったのは気楽だ。
「よーし、そろそろ帰るかな!」
こんなことをかんがえていても仕方がない。もうあれは終わったことだ。
兄さんのぶんまで生きようと思う。ただそれだけだった。兄さんが奪った多くの命に申し訳なさで一杯だが、たった一人の兄弟のために俺は生きたいと思う。
兄さんのあの不思議そうな顔がまるでなにも考えていないかのようなそんな顔が…
ただそれだけが毎日のように頭に繰り返されていた。
そして今俺はあのあと大学を出て、念願だった株式会社ケイローンに入社して、自分のため、家族のためがんばって働いている。
まぁ2年留年したけどな、結構がんばったけれどな…
単位がすでに足りない時点で留年決定だったし、しょうがないか。
いつもどおりの仕事をし、今日は残業もなく帰れると思ったそのとき突然電話がなり始めた。
今日は電話係の矢部さんがいないから俺がとらないとな。
もう仕事しなくてもいいんだが、まぁモラルとしてな。
先ほどからなり続けている白い電話の受話器をとった。
「はい、こちら株式会社ケイローンでございます。大変申し訳御座いませんがわが社の
営業時間を過ぎておりますので……」
いつもの、受け答えを済ませようとしたが、受話器の向こう口の人物は何故か慌てていた…
「…高町涼介さんはいらっしゃいませんか…!?」
都合よく電話を受けた本人がまさにそれだった。
「はい、私が高町涼介ですが…どのようなご用件でしょうか…?」
「お子さんが交通事故で今病院に運ばれているので至急…」
何をいっているのか一瞬わからなかった。
頭で多少混乱を起こしながらも、出来る限り早く伝えられた病院へと向かった。

病院へとタクシーでやってきた俺は、すぐさまに手術室を目指した。
その扉の前に一人の女性が立っていた。その人物が誰かわかるとすぐに叫びだした。
「ゆ、柚が轢かれたって本当か!!さくら」
言ったあとに気づいたがここは病院なんだ…
大きな声を出しちゃいけない。
だがそんなことを言っている場合ではない。
「俺の娘が、柚が、柚が車に轢かれたんだぞ?」
落ち着いてる場合じゃない。
さくらに近づきながら万が一のこと、これからのこと色々なことを考えた。
そんな俺の考えたことがわかるようにさくらは落ち着きながら、俺を落ち着かせた。
「あなた、もう少し落ち着いて!!今手術の真っ最中なのよ!?あなたが騒いだって、
何にもならないわ」
手術室のランプは赤く光っていた。
「わ、わかっているけど、で、でも…そ、そうだ、祐樹は?」
さくらの近くには祐樹の姿を確認できなかった。
「あの子は先に家で寝かしちゃいましたよ。もうこんな時間ですしね。」
病院の掛け時計は9をさしていた。電話が掛かって来てすぐ飛んできたが、
思った以上に時間がかかっていた… 柚の状態が心配だった。
柚はさくらと祐樹と夜中にコンビニに買い物に行って帰るときのことだったらしい。
青信号で渡ろうとしたとき、勢い良く車が突っ込んで来て衝突したとの事だった。
幸い祐樹はまだ信号を渡っておらず、さくらは軽傷ですんだみたいだ。
彼女の腕には包帯が巻かれていた。
俺はまず目の前の心配をしなければならなかったのに、
周りが見えていなかったと思った。
確かにさくらが言うとおり落ち着いたほうがいいらしい。
「さくら、腕は大丈夫なのか?」
「えぇ、少し痛むけどなんともないわ」
少し腕を動かして、痛みをこらえるようにしていた。
心配だったが彼女は心配しないで
と、言って今は柚のことだけを考えることにした。

それから、しばらくの時がながれた。
僕らは立つのをやめいすに座りお互いを手を握りながら、手術が終わるのを待っていた。
そしてそのときがきた…
今まで赤く染まっていたランプがパッと消えた。
手術室から先生たちが出てきた。
「先生…!その……む、娘はどうなんですか?」
先生の一人に近づいて、娘の様子が今すぐに知りたかった。
「お父さんですか?」
そう言って、マスクをはずして手袋を脱ぎ、看護士の一人に渡すとその人は廊下へと歩いていった。
「はい、そうです。」
「そうですか…。大丈夫です。お嬢さんは元気ですよ。」
「そ、そうですか…ふー」
大丈夫といわれたとき思わず倒れそうになったが、踏ん張って耐えた。
その先生は一回お辞儀をすると先ほどの看護士のように歩いていこうとしたとき、突然振り返り、一言聞かれてしまった。
それはあまりに不自然で俺の脳裏に残ってしまうのだった。
「娘さんは今少し血が足りない状態なんですが、今病院に輸血する血が届いてないん
ですよ。どちらか血をお嬢さんに輸血してもらいたいのですがお二方何型ですか?」
「私が、A型で妻がAB型だと思いますよ。」
「はぁ…そうですか」
それを聞いてなぜか変な顔を先生にされてしまった。
その先生は近くにいた看護士に話しかけながら歩いていってしまった。
そして、会話の内容が静まり返った廊下に響いていた。
「病院内で輸血できる人を至急探してくれ。血液型はO型だ。」
「わかりました。」
そう言われた看護士は足早に先生より早く歩いていった。
何かが変だった。
何かが変だと思ったときはそのときが最初だった。
このときはまだこの事件がまだ終わっていないことに気づいていなかった…

数日後、柚は退院した。
その後はなにもなかったように日々は過ぎていった。

今日は休みだ。
のんびりしていられるぞ。さくらと子供たちはデパートに買い物にいったらしいな。
俺はもうひとねむりしようかな。
「ん?なんだ。これ」
テーブルの上にアルバムがおいてあった。
まぁ柚たちが俺たちの子供のころはどうだったのとかきいてきたんだろうな。
「どれどれ、俺も見てみるかな」
1ページ、1ページゆっくりと思い出を頭からひっぱりだしながらめくる。
「はは、今見るとやっぱあいつってばかだなぁ。」
「みんな若いや、当たり前か…」
写真の中で今を生きている人は少ない…
そう、このアルバムは、あの事件が起こる前の1週間前のものらしい。
ふと、目にとびこんでくるものがあった。さくらだ。
なんでこのさくらは、右手を使って箸をもっているのだろう?
他にも写真に写っているさくらは右手を主として使っていた。
それはありえないことだった…
だってあいつは左利きのはずだ…
「・・・!?」
ちょっとこれは変だった。
ふいにあの医者がいっていたことを考える。
そう柚の血液のことだ。血液… 確かA型でさくらがAB型だったな。
急いでパソコンで調べてみる。
生まれる確立はないといったほうがいいとそこには書かれていた…
そういえば兄さんが書いたと思われる紙切れにこんなことが書いてあったな、今まで気にしたこともなかったけどその紙切れには、

「それはいつもと違ういわばパラドックス、ありえないこと。」

と、走り書きで書かれていた。これはきっと何かのメモなのだろう。
ありえないこと…
ア リ エ ナ イ
それを考えるとあるひとつの点が線で結ばれていく。
どういこうことだ!
まるでこれじゃ…!

ガチャ

「!」
後ろから、何かの気配を感じ振り返った。
「・・・・くす」
そこには微笑を浮かべながらドアの隙間から光る目がひとつ輝いていた。
その目はどこか生気を感じることができなかった。
まるでその目は見てはいけないものを見てしまったものを
殺しにきているかのようであった。























「ね?・・・なに見ているの?・・・」


END
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