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R.U.K.A.R.I.R.I | 魔法少女リリカルなのはVAV 第一話「決意の兆し」①
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2009.10.25
2009/10/25  一部修正

魔法少女リリカルなのはVAV
~魔法の誘い~

それは、一人の少女の母親を探す物語。
力がないのがいやだった。
力を得た少女が最初に立ちはだかったのは
母親の失踪
少女は、母親を探すことを決意する。

第一話「決意の兆し」①

のばしたてはどこか届かない
少女に届いた手はどこか闇が潜む
少女だった女性は少女にデバイスを渡す
手にした力はどこか儚く、強大なもの


第一話「決意の兆し」



× × ×

機動六課解散から数ヵ月後、第178管理世界

「ふぅ……」
八神はやては、頭を軽く押さえながらある場所を目指していた。
そのある場所までは短い距離だというのに、汗が泊まることなく流れていた。
それは、とても天気がよく太陽が雲に隠れることはなさそうになかったからである。
「はやて、大丈夫?」
八神はやての守護騎士の1人鉄槌の騎士ヴィータが心配そうに、はやての後ろから声をかける。
「大丈夫、ただ太陽がまぶしいと思っただけや」
とある一人の少女以外全員失踪という事件。
それが、今はやてが追っている事件と何か関係があるかもしれないと考えたので、今こうしてあのとき保護した少女が入院している保護施設を目指していた。
はやてがあの現場に到着したときには、多くの血そして変死体と全裸の血だらけの少女。
その他にはまるで何もなかったのかようにおかしいところはなかった。
そう“おかしいところがない”というおかしさは残っている。
なぜ、その場所に争ったような痕跡が残っていないのか?他にも考えられることは多数ある。そう考えるとすべてがおかしくなるので、はやてはそこは深く考えないようにしていた。
「……」
あの現状を見たはやてたちは、言葉にする言葉さえでなかった。
おかしな話でそこでは匂いも含めてすべてない。
ないというよりは、何も感じない。
まるで世界からその場所を隠したいかのようにして、切り離したような空間であった。
そのため、あの場所に残っていた少女の記憶以外、“彼女”を探す方法は今のところ見つかっていない。
そのため、はやては現場にいた少女の記憶が頼りだった。
その少女は、保護したときからまるで抜け殻のように何もしゃべろうとはしない。動こうとさえもしないからだ。
それは、ある意味で当然の反応かもしれない。
はやては、昔の自分を思い出していた。
自分の大切なものが消えていく感覚を……
はやてたちが捜している“彼女の名前”はティエル・K・クアットル。
それが今、はやてが追いかけている事件の最重要人物だ。
広域指名手配されている次元犯罪者で、その姿は誰も見たことがないという。
扱う魔法、遣えている使い魔、すべてにおいて不明とされている。
ただ、ティエルが関わったとされる場所には、主に血が周りに散乱しているということと、もう何百年も生きている可能性があるということだけはその中で、記録として残っている。
だが、この情報自体も正しいのか判断できない。しかし、何百年という時を生きているのならば、誰も見たことがないという事実は偽りではない気がする。それは知っているものがみんな死んでしまっていたら、誰も知らないというのは間違っていないからである。それにティエルがかかわっている場所に血が散乱しているならば……それを見た人物はすべて殺してしまったもとい何かがあったということが考えられる。
しかし、そもそも、なぜ情報がそこまでないのだろうか?
"誰かが意図的に削除したのだろうか?"だとしても、削除する理由が思いつかない。
はやては、自分をもう一度見つめなおすという名目で機動六課解散後ティエルを追いかけることにしたのだが、“UNKNOWN”という言葉に頭を抱える毎日だった。
それが今、ようやくこうして、光が差し始めたのである。
はやては、心から少女に会うのを楽しみにしていた。はやてはフェイトほどではないが子供と会話をすることが好きであるからだ。
それは事件とは関係なしにあの少女にとって、会話は重要であると考えていた。
助けてから、何も語ろうとしない少女。
それどころかその目から生気すら感じ取ることはできなかったからだ。
はやては少女に光を取り戻そうと昔のことや色々なことを話すことが今の主な日常である。何もティエルについての情報が得られなくてもいい、ただ少女が普通に笑って暮らせるぐらいまで回復したいとそう考えていた。
「うんしょ、うんしょ」
ヴィータは、はやての後ろに大きな荷物を持ちながら後を追いかけていた。太陽の光が強いのかヴィータの額からもはやてと同じく汗が流れるようにでていた。
「ヴィータ、別に私がもってもええんやけど?」
少女にお話をしてあげようと思ったのはよかったのだが、想像以上に彼女の事件に関する資料が多くあり困っていたところを、一緒にいくヴィータがこうして持っていてくれているのだ。
「いいんだ、はやての荷物は私が持つ。それにリインがいないんだからはやての直接的な補助は全部私がやんだ」
ヴィータは、問題ないという感情をこめて笑顔ではやてに答えた。
「そっか、ありがとな」
八神はやてに遣える守護騎士ヴォルケンリッター。
現・夜天の書とその主を守るために生み出された、将の「剣の騎士」シグナム、参謀の「湖の騎士」シャマル、そして「鉄槌の騎士」ヴィータと「盾の守護獣」ザフィーラの4人からなる魔法生命体である。
そのうち、シャマルは医療班として、ほぼ少女の保護で一緒にいる。シグナムは別のルートでティエルの情報をザフィーラと共に探し回っている。
そして、リインフォースⅡことリインは姉妹機であるユニゾンデバイスの調整をするために時空管理局地上本部にて一人残りもくもくと作業を行っているという。そのため、ヴィータは必然的にはやての補助としてそばにいることとなった。
ヴィータとしては、別のルートに行ってもよかったのだがはやてのそばにもずっといたいという普段からの行動からか、シグナムが率先して別のルートを担当したのであった。
そのため、ヴィータの役どころははやての隣ということになったのである。
「今日こそ、私としゃべってくれるといいんやけろ」
はやてが苦笑いをしながらいう。
「どうだろうな、あいついつもしゃべんないじゃん。むしろ、生きてる眼をしてない」
ヴィータは、空高くに見える太陽をみながらそう返事を返した。
「こら、ヴィータ。そんなことをいっちゃだめやで」
「いたひ、いたひよはやて」
保護施設にたどり着くまで、はやてはヴィータの頬をひっぱったままであった。
なんで、はやてが頬をずっと引っ張っていたかというとヴィータの頬はとても柔らかくて気持ちよかったとのことである。
これは後に、旧・機動六課メンバーに知れわたることになり、たいへんなことになったのはいうまでもない。



第一話 ②へと続く
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この記事へのコメント
>>ショウさん
それが狙いです(ぇ
本当は、ちょっと今回から細かくきっちり書こうとがんばってるので時間がかかってます><

>>会長さん
そこに反応するのはさすがですwww
Posted by りりかる at 2008.02.19 23:51 | 編集
はやてめ!!!!
嫁を小間使いにするとは!!w

「うんしょ、うんしょ」
/ヽア/ヽア(*´ρ`*)/ヽア/\ア

ハッ・・・・・想像して逝きかけたではないかwwwww
Posted by 会長 at 2008.02.18 23:36 | 編集
 とりあえず続きが気になる終わり方はやめてくださいww
Posted by ショウ at 2008.02.18 17:37 | 編集


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