整理されていない音楽準備室を片付けることになった軽音部。何か荷物があると倉庫代わりにしていたその部屋は、唯がどこからか持ってきたものを中心に私物であふれていた。
魔都と呼ばれた1930年代の上海。雑多な人種や国籍、階層、さまざまな人々が入り乱れる混沌とした、だがエネルギー溢れるその街で、日本人の財閥が誘拐されるという事件が起こる。駐留する日本軍との武器取引を目論む地方軍閥の仕業らしい。人質を救出すべく、軍閥の本拠に潜入する四人の若者たち。葵、葛、棗、雪菜、とそれぞれに花の名を冠し、桜井機関と呼ばれる諜報機関に属する彼らは特殊な能力を持っていた。
演奏旅行で上海を訪れたユダヤ人ヴァイオリニスト、クライネフ。彼が某国の諜報員だという疑いがあり、その証拠を掴むため行動を起こす桜井機関の四人。クライネフの握っている情報を能力で探ろうとする葛と棗。雪菜と葵はヴァイオリンを教わるという口実で彼に近付くがやはり情報は簡単に掴めない。そして演奏会当日、ヴァイオリンの音色は葵や雪菜たちそれぞれの過去を浮かびあがらせるように響き始める。
男の友情とツン美少女満載のハイテンションラブコメ発進!!都築巧は、血の繋がらない姉と二人暮らしをしている。潰れかけの洋菓子店『ストレイキャッツ』店長である姉はお人好しで不器用なドジッ子の為、近くに住む幼なじみ芹沢文乃の手を借りながら何とか店を維持するだけで精一杯の日々。そんな折、乙女姉さんがまた大胆なものを拾ってきてしまう。更に学校では学校一のお嬢様が新しいサークルを作くろうと。文乃は素直じゃなく、「二回死ねー!!!」とうるさい。まったく・・・ハイテンションで落ち着かない日々なのである。
梅ノ森学園に通う高校一年生の都築巧は、洋菓子店「ストレイキャッツ」で、オーナーである姉の乙女と二人暮らし。幼なじみでクラスメイトの芹沢文乃、梅ノ森学園理事長の孫娘である梅ノ森千世、親友でオタクの菊池家康、柔術道場の跡取り息子である幸谷大吾郎などに囲まれ、賑やかながらも平穏な日常を過ごしていた。しかし、そんなある日、結婚記念日用にと注文されていたケーキが盗まれるという事件が発生し……。
乙女が拾ってきた無口な美少女の名前は、霧谷希。いろいろと事情を尋ねてみるも、希は答えようとせず、あまつさえ口を開けば「迷惑なら、出て行く」と言い出す始末。 文乃と乙女の取りなしもあって、希は都築家に同居することになったのだが、巧は困惑を隠しきれない。だが、翌日、試しにとやらせてみたケーキ作りで希は天才的な腕を発揮し、乙女は歓待ムード。少し照れくさそうに笑う希を見て、巧は何となく安心するのだった。
ふう……何とか疑いは解けたけど、さすがはクレカも満足に作れないような不安定職業、社会的信用はゼロと見た。それでも生きていくためには仕事を完遂してギャラをいただかねばならぬのよ。指紋を採られることの一度や二度くらい……指紋採られちゃったよ……。そっと小指で涙を拭いて感情リセット。カランカランとドアを開けて。こんにちは~、リポーターのKでっすっ! ……って、あれ……誰もいない……あの~、すんませ~ん……?
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